Nu-View

立体ビデオ

3D動画の世界

ディズニーランドなんかのアトラクションで眼鏡をかけて立体映画を見たことがありますよね。 それをビデオカメラで撮影してテレビで見るってどうですか。
ここまでやったら挑戦するしかありませんよね。挑戦ったって体を張る訳じゃないんで、気楽なんだな。
原理はテレビの表示方法にヒントがあるんですね。つまりテレビは1秒間に60回書き替えているんですが、裏と表というか走査線の 奇数と偶数で交互に書き替えているんですって。だから、見ているのは秒30駒の2倍になる。どうしてそうなったかは知りませんが、 おかげで、奇数を左目、偶数を右目で見るようにすれば左右の画像が別になって立体に見えるんだそうですよ。
さて、撮ると見える見える、ちゃんとテレビから突き出るものもあるし、ブラウン管より奥に見えるところもありで凄いの一言。

これがサイドビュー
でかいでかい何てったってでかいのです。作りは結構堅牢そうだけど重いでかい!
これを手持ちで撮るのは結構大変。ちゃんと三脚使って非常にゆっくりパンさせないとだめですね。
カメラはソニー製の小さいタイプで、レンズ口径が30MMですから、広角では画面の端にミラーの枠が写ってしまいます。
シャッターシンクは外部入出力端子から取れました。(これが結構心配だった。)
日本でも扱っている会社もあるようですが高い!今回は現地直送にしました。色々トラブルもありましたが、無事入手出来ました。 トラブルの解決には英語が出来る知り合いがいると助かりますね。みなさんもまわりに誰かひとりくらいはいるでしょ。 価格ですが900ドルくらいから250ドルくらいまでありまして、それぞれ付属品が違うんですね。最低なにが必要かで違ってきますね。 自分が決めたのはNu-View本体、それとテレビを見るときに使う眼鏡セット、おまけのDVDやらVHSなど 取りあえず普通に揃えるべきものは入っているキットでした。 いらないなあと思ったおまけですが、あると参考になりますね。撮り方とか。 一応、送料など込みで約300ドルでした。(関税は掛かりませんが、消費税とかかかりますので約4万位かな)

上から見ると
奇妙な曲線で出来ていますね。中にはミラー、プリズム、電子基板などですが、
簡単な構造です。一度三脚を倒して表面の軟質プラが枠から外れてしまいました。
強引にはめたんですが、その時破片が中に残ってミラーに付いています。気になりますが取りようがないのでそのまま。
撮影したものを確認してもその破片は写っていませんからだいじょうぶかな。
レンズ口径
入手してもすぐに使えませんでした。まずカメラのレンズ口径が合いません。自分のは30ミリ。37ミリが標準でそれにコンバートリングを 付けるんですね。今はデジカメブームなんで、かなり揃っています。 これで使えるはずです。 一応マニュアルがあるんでその通りでいいと思います。

正面
表面のカバーはクリア軟質プラスティックでコーティングしてあります。
ほこりが付きやすく、乱反射します。太陽に向けるときは注意が必要ですね。
向かって左が右目用のミラーでその被写体を撮すプリズム、右レンズが左目用のプリズム、右のところが電池ボックスです。
たばこの箱で大きさを想像してください。
撮る、見る
撮ったものを見るのは普通のテレビが一番。映像入力をシンクボックスを通しておかないと見えません。 シンクボックスってのは画像とシンクロした信号をとりだし、液晶シャッター付き眼鏡に連動させるためです。これで眼鏡をかければOK。 「ちらつき」はつきものです。これの原因はわかりません。多分、蛍光灯の元で撮影したのと、テレビです。テレビは高価なテレビではちらつきが 出にくいです。それに反し安物では顕著に出ます。部屋の蛍光灯を消す。テレビを調整することで抑えられますが完全には無理ですし、人によって 気になる度合が違います。 なにより、ちゃんと立体に見える喜びでそんなもの吹き飛びますけど、あまり興味のない人はそればかり云いますので、そういう人は合わないと 割り切って見せないようにします。だいたい、興味を示すのは男性が多いですね。女性は見えてもあまり感動しません。なんでかなあ。

後ろから
カメラに取り付けるとテープの取り出しは困難になります。(取り出せません!)
それとホールディングバンドもホールディング出来る状態にしておく必要がありますね。
この装置の凄いところはズームに問題が全くない点です。但し3D有効距離は10M位までです。
大体人間の両眼間隔ですから、200Mさきなんて立体には見えないですよね。大きさにも依るでしょうが立体にしても面白くない。
このカメラは100倍ズーム(digital)ですが全く無駄。
シーン設定
画面に遠近感があることが前提です。一応1メートル以上の距離が必要ですが、ズームが使えますのでかなりアップした画面が可能です。 髪の毛の1本1本の前後関係が見られます! 基本は画面から飛び出す物体と画面レベルの物体、画面奥に広がる景色の3要素が重要です。 つまり、設定は単一物体の立体像と全景に配置した風景表現の2つといえます。 まあ、全編通して極端な立体ってのも不自然なんですが、眼鏡を掛けて見るとどうしても立体に気を取られちゃいますのでそれを意識した 映像構成になっちゃいます。 三脚で固定した定点映像も普通のビデオより間が持ちますのであまり短いシーンの連続より十分な効果があります。

調整ノブ
大きなノブが奥行き用パララクス補正です
近景、ジャスト、遠景の三点調整をします。解りにくいかも知れませんが2Dでは距離ですが、3Dは全ての距離にピントが合っている前提。
これが通常のカメラなどのピント合わせと全然ちがった発想が必要な部分ですね。
小さい穴ですがこれはミラーをレンズと直角に合わせる調整ネジです。
調整
基本的に調整は2つです。これは調整しなければ絶対ダメというものでもないですけど、あまり極端に左右像がずれた場合は調整します。 一番は左右のパララックス補正です。ピントを合わせる機構なんですが、実際のピントはカメラが自動的に合わせちゃいます。3Dの場合は 前後関係で一番中央にどれを選ぶかということです。もう一つはもっと調整不要ですが、上下を調整することも出来ます。上下は全画面で上下の 狂いが大きくなったときに調整するくらいですね。 調整はミラーを動かして行いますのであまり衝撃は与えない方がいいと思います。かなり重いので落としたりしないように注意が必要です。

レンズマウント部分
バヨネット接続なんでこれまた面倒ですが、
ビデオカメラのフィルター用で本来スクリューマウントって云うんじゃないのかなあ。
コンバーターレンズを付けるのと同じですから、但しそれは前段でそれをパッチンと立体装置につけるところはそうかもしれません。
いずれにしても簡単な作りであることから、精密な映像は?ですね。
ワイアレスグラス
眼鏡は左右の液晶シャッターをテレビと同期させるためにワイアで接続する必要があります。これが結構うざい。 そこで、IR(赤外線)無線を使ったワイアレス眼鏡があります。これは高価ですがやはり便利でカジュアルです。 いろいろなタイプがありますが、50ドルから100ドル位です。

ふたつの液晶シャッター眼鏡
奥がワイアレス、手前がワイアード(コードが付いてるから解るか)
セットに付いてきてるのがひも付き眼鏡2個でこれで十分ですけど、他にあると欲しくなるんだなあ。
ヒモなし眼鏡は良くできてるんですがゴツイ!向かって右上にIR受光LED(赤外線)眼鏡中央にボタン電池が入ってます!
性能は同じですね。眼鏡だけ買うとヒモなしはひも付きの倍くらいです。

電力供給
当然ですが、シャッターを動かす為に多少の電力が必要です。Nu-View本体は単4乾電池が入っています。撮影時にスイッチを入れますが、 これが忘れちゃいます。すると全く電波障害のテレビのようになります。くれぐれも忘れないようにスイッチオン。 再生時のシンクボックスにも電力が必要です。9Vのスナップ電池とかACアダプター(H3D)などでこれは眼鏡に必要な信号を発生します。 シンクボックスには左右のシャッターを入れ替えるスイッチも付いています。

再生用眼鏡シンクボックス
H3Dの進化系だと思います。電源が9Vのスナップ電池になっています。
IR発光しますのでH3Dのように別に付ける必要がありません。(でもちゃんとワイアレス眼鏡にはそのIR発光装置が入っています。)
軽い箱であっちこっちに動いちゃうんですがまあ、数千円ですからテレビに1台も可能ですね。
これがないと絶対に3Dは見れませんので、まあ必需品。
Nu-Viewについた隠れスイッチ
電池ボックス(これが基盤むき出し)の中にスイッチがあります。これはNu-Viewの取り付け位置に関係します。 つまり、左右が逆になると上下が逆になりますので、スタートのシンクを標準に合わせるためです。 あと不明なステーが入っています。なんだかまだ不明です。

いかがでしょうか。使ってみたいと思いませんか。
みなさんが3Dに興味を持っていただいて、この装置より優れた道具の開発などしていただけましたら幸いです。
現状で一番簡単に安く実現できる装置だと思います。再生はちらつきがどうしても出ますので人によっては吐き気、頭痛など不快な症状が出る場合が ありますので、そのような方は体質が合いませんので、ご遠慮下さい。 今後の計画としては、Eye-Trekのような眼鏡型ディスプレーを3D化する(製品ではありますが非常に高価)とか、撮りつつ見ながら運転するとか(超過激) 色々ありますが怪しげなのでヒミツですね。
ご質問などありましたらtakayuki@midoriya-hoc.comまでお問い合せください。

2002.10.17
copyright by Takayuki Sano